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2010.1.25

カテゴリー: 建築見学ツアー

根津美術館の見学に行ってきました。

久々の建築見学ツアーです。

今回は、昨年10月初旬にリニューアルオープンした、表参道にある根津美術館。

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設計は隈 研吾氏。

リニューアル前にも訪れていますが、それはかなり前のこと。

そもそも表参道に行くこと自体、本当に久々でした。

外観の第一印象・・・・・大きい。

建築雑誌で拝見していましたが、実物は想像を超えた大きさの美術館に

変わっていました。

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交差点付近から建物に沿うように計画された長いメインアプローチを

歩き、メインエントランスへ。

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正直、この空間がこの建物の中で一番いいな~と感じました。

庇のディテールは下の写真参照。

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壁面の竹はタッピングビス留めの塗装処理がされていました。

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エントランスアプローチをすぎると、メインエントランスへ。

ここでは、この建物の構造主体となっている鉄骨の梁が

設計意図なのかわかりませんが、ズシリと重く表情を表していました。

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内部でも、鉄骨の柱が姿を見せているのですが、

私としては、最初から最後までこの鉄骨という素材感が、どうしても

気になってしまいました。

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庇の先端をシャープに仕上げたり、竹の練りつけ材による薄い板を天井に

さらっと使用しているあたりは、ものすごく設計意図を感じるのですが、

どうしても鉄骨というテクスチャーが気になってしまいました。

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一つ、面白いなと感じたところは、2階展示室への廊下と1階吹き抜けフロアーの

境の壁が半透明の黒系のビニルシートで覆われており、下から見ると黒い壁、

2階の廊下から見るとうっすら吹き抜けフロアーを見ることが出来る演出を

していました。

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階段

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下の写真は庭園から見る外観です。

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久々の建築見学でした。

全体の印象としては、すごく時間をかけて、細部まで検討をして設計されているなと

感じました。

毎度のことですが、やはり雑誌の写真で見るのと、現物を見るのは

全く違います。

素材感や空間の広がり、こまかいディテール等々。

非常に勉強になりました。

当日は日曜日ということもあり、ものすごい人で賑わっていましたが、

興味のある方は是非、一度訪れてみてください。

展示品も茶器や青銅器など色々と楽しめます。

 


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