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2006.8.23

カテゴリー: 日記・コラム・つぶやき

岩瀬アトリエの封書増刷にあたり思うこと

唐突ですが、間もなく独立して2年になります。

当初を振り返ると、アトリエ開設にあたり、まず最初の仕事?・・・はロゴマークデザインの検討でした。

ロゴマークだけではなく、パンフレットや封書、名刺など色々決めなければならない、そして最も楽しい作業がありました。(最もお金がかかった準備作業でしたが・・・笑)

この作業をサポートしてくれたのがデザイン事務所「パーソン1」(※現在、株式会社ヒットマンコーポレーションに社名変更)でした。

独立するに当たり、資金的に余裕があるわけでもない事情を察し、格安で仕事を請けてもらったのをよく覚えています。

あーでもない、こーでもないと悩み、そして色々とアドバイスをいただきながら最終的に今のロゴマークや封書等のデザインが決まりました。

自分で言うのもなんですが、色彩といい、デザインといい、とてもよく出来ていると思っています。これもパーソ1のY社長と、担当のYさんのお陰だと思っています。

最近、その当時大量に作った封書が残りわずかになっていることに気付き、増刷をしなければいけない状況になりました。

増刷をするにあたりルールでいえば、パーソン1さんに増刷を依頼するのが筋ですが、現在名刺を印刷してもらっている印刷会社が会社に程近いということと、今後の増刷を考慮しこの印刷会社に見積もりを依頼しました。しかしながらこの封書のデザインに協力していただいたデザイン事務所に黙って増刷する、すなわち現物封書を元に再版下を作成する気持ちにはなれず、正直に電話で話したところ、

Y社長より、「そのような気持ちを持ってくれているだけでうれしいです。どうぞご自由にしていただいて結構です。」

と、温かいお言葉を頂きました。本当に、感謝です。

私も設計作業のなかでデザインを生み出しながら作品を創りあげていく職業なので、どうしてもきちっと承諾を得たかったのです。

当時、あれほど悩み、検討し、完璧と思われた完成品でも、使用してみて気付くことが幾つかあるものです。

その1つが、封書の紙厚さの問題でした。

そう・・・・、少し薄かったのです。

結果として、内部書類が透けてしまい、これにはちょっと困ってしまいました。

建築の設計でも、完成当時もしくは図面が出来上がったときは、完璧!これ以上はない!!と、本心で思っていても、実際にそこに住まい、また、使用する中で

あれはこうしておけばよかったとか、こちらが意図したとおり使用されなかったリとか・・・・そんなことはあるものです。

しかしそれは決して失敗したということではないのです。

今回のような封書であれば、次回増刷時に問題箇所を変更すれば全く問題ないのです。

住宅と封書ではかかる金が違うといわれてしまえばそうですが、要はデザインや素材、プランなどにどれだけ愛着を持てるかということではないでしょうか。

建物が完成したときに建主さんにいつも言うことがあります。

これが完成ではないのです。

今日から建主さんがこの家を育てていくのです。

たまには風邪をひくでしょう。

たまには怪我もするでしょう。

子供と同じようにかわいがって大事に育てて下さい。

私も、岩瀬アトリエのロゴマークや封書デザインを可能な限り大事に育てていこうと思っています。

→岩瀬アトリエHPはこちら

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