久々の建築見学ツアーです。
今回は、昨年10月初旬にリニューアルオープンした、表参道にある根津美術館。
設計は隈 研吾氏。
リニューアル前にも訪れていますが、それはかなり前のこと。
そもそも表参道に行くこと自体、本当に久々でした。
外観の第一印象・・・・・大きい。
建築雑誌で拝見していましたが、実物は想像を超えた大きさの美術館に
変わっていました。
交差点付近から建物に沿うように計画された長いメインアプローチを
歩き、メインエントランスへ。
正直、この空間がこの建物の中で一番いいな~と感じました。
庇のディテールは下の写真参照。
壁面の竹はタッピングビス留めの塗装処理がされていました。
エントランスアプローチをすぎると、メインエントランスへ。
ここでは、この建物の構造主体となっている鉄骨の梁が
設計意図なのかわかりませんが、ズシリと重く表情を表していました。
内部でも、鉄骨の柱が姿を見せているのですが、
私としては、最初から最後までこの鉄骨という素材感が、どうしても
気になってしまいました。
庇の先端をシャープに仕上げたり、竹の練りつけ材による薄い板を天井に
さらっと使用しているあたりは、ものすごく設計意図を感じるのですが、
どうしても鉄骨というテクスチャーが気になってしまいました。
一つ、面白いなと感じたところは、2階展示室への廊下と1階吹き抜けフロアーの
境の壁が半透明の黒系のビニルシートで覆われており、下から見ると黒い壁、
2階の廊下から見るとうっすら吹き抜けフロアーを見ることが出来る演出を
していました。
階段
下の写真は庭園から見る外観です。
久々の建築見学でした。
全体の印象としては、すごく時間をかけて、細部まで検討をして設計されているなと
感じました。
毎度のことですが、やはり雑誌の写真で見るのと、現物を見るのは
全く違います。
素材感や空間の広がり、こまかいディテール等々。
非常に勉強になりました。
当日は日曜日ということもあり、ものすごい人で賑わっていましたが、
興味のある方は是非、一度訪れてみてください。
展示品も茶器や青銅器など色々と楽しめます。
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