名古屋に仕事で行ったついでに、久々の建築見学。
設計は、建築会のノーベル平和賞といわれているプリツカー賞を受賞した
妹島和世氏。
今、最も世界的に注目され注目の女性建築家です。
豊田市の郊外に建つ交流館です。
各階の丸い個室が少しずつずれたかたちで3層に重なって構成されています。
外観はすべて曲面ガラスで覆われていますが、内部の各居室の壁も
基本的に透明ガラス。
なので、外部からは内部の活動模様がガラスを通しよくわかり、内部からは
外部の周辺風景を見渡せる仕組みになっています。
細い鉄骨柱と水周りの限られた壁で構造として成り立っています。
内部の大きな開口部の上部にはこっそり立派な鉄骨の梁もありました。
外壁の曲面ガラスと内部の居室のガラス壁以外はいわゆる通路。
自由に建物中をぐるぐると歩きまわれます。
3階は調理室と和室とトイレがあるのですが、通路にあたる居室以外の部分は
外部となっているため、使用者は一旦外にでて、居室に入ることになります。
↓内部階段
↓トイレの入口ドアのディテール
↓その他のディテール写真
妹島さんの作品はどれも発想がすごいです。
この建物はプロポーザルコンペで一等となり出来上がったものですが、
コンペ提出図面のスケッチ画がそのまま建ってしまった印象で
建築家のパワーと施工サイドの技術力、構造家の力量を十分感じられる
建物でした。
しかし、かなりのコストは掛かっていますね。笑
豊田市生涯学習センター逢妻交流館のHPはこちら
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