今回の計画地は近隣データにより地層状態があまりよくないことが
わかっていたので、ボーリング調査をして地下の地層の詳しい状態を
確認しました。
結果、地下7mほどのレベルで一度頑丈な地層が確認されましたが、
そのすぐ下に液状化の恐れがある地層が試験結果で出たため、
構造設計を担当した先生と相談の上、コストはUPしますが、
さらに深い地上から10m程度の強固な地層まで何らかの工法で
地盤改良をすることになりました。
あらゆる工法を検討したのですが、結果、通常は地盤がゆるくても
住宅レベルであれば安価な柱状改良といわれる地盤改良方法を
採用し地盤の強度を上げるのですが、今回の計画地はあまりにも
ゆるい地層が深い位置まであったので、この工法は採用せず、
鋼管杭による地盤強化の工法を採用することにしました。
施工状況です。
↓まずは予め決めてある設置位置に杭をセット
↓徐々に杭を回転させながら先端の羽を利用し打ち込んでいきます。
↓最初は地盤が軟らかいのでスムーズに入っていきます。
↓途中で鋼管を連結させるために溶接。
↓管入完了。杭の先端は基礎梁(耐圧盤)の下になるので地表面から
およそ1.2m地中になります。そのため、きちっとその位置に
止まっているかの確認作業中。
この作業をこの現場では合計90本程度打ち込みます。
地盤の状態は、なかなか土地を見ただけではわかりません。
これから土地の購入をご検討されている方は、購入前にまず近隣データを
取り寄せ、その土地の地盤状態を把握してから購入を決めていただくことを
お勧めします。
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