第7回埼玉建築文化賞 優秀賞
敷地は比較的大きな道路に面した長方形の整地。
0歳児から2歳児までを対象とした認可保育園。
園児スペースは取り外し可能の可動パネルやロッカーなどで3ブロックに別けられているが、可動パネルを外せば大きな空間としての利用も可能としている。
ブロック毎に家具の色分けをしたり、丸い窓を多用することで、幼児スペースを演出している。
外部デザインは敷地の3方が住宅で囲まれている為、道路に面した正面ファサードのみ様々な案を検討した。
結果、園児たちが楽しくなるようなデザインにしたいと考え、大小さまざまな穴を開けたアルミパネルを外壁から
浮かして取り付けるデザインを採用した。
その一部の丸穴は壁面緑化とすることで、季節ごとに表情が変わることを意図している。
計画道路の予定があるため、建物は前面道路からセットバックして配置している。
その空きスペースを利用し、フイリヤブランやマホニアコンフーサ、オァメナンテンなどの低木を敷地一杯に配置し、ハナミズキとヤマボウシの中木をシンボルツリーとした。夕刻になると建物内の明かりが正面パネルの丸穴から柔らかく漏れ、日中とは違った表情を演出している。
場所:東京都世田谷区
構造:S造
用途:保育園
竣工:2018年
施工:株式会社 岩本組→ここをクリック
竣工写真 撮影/フォトワークス 松田哲也
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