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2008.3.15

カテゴリー: 建築見学ツアー

鳥取・島根の建築ツアーに行って来ました。最終日

三日目

最終日です。

朝から昨日借りたレンタカーで、早速建築見学へ。

天気もまあまあで、曇ったり、晴れたり、小雨がパラパラの繰り返しといった

天候でした。この時期は連日このような天候が続くということでした。

最初に向かったのは、

米子市中心市街地に建つ「米子市公会堂」 設計:村野藤吾 1958年

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米子市制30周年を記念して建てられたそうです。

内部の見学はできませんでしたが、公会堂横の広場側に各席がせり出した

ダイナミックな設計となっています。

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次に向かったのは、皆生温泉街にある

東光園」 設計:菊竹清訓 1964年

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この建物も事前に写真で見ていたのとかなり印象が違う建物でした。

上の写真はホテル正面からですが、反対側にそれは見事な

庭園があり、ホテルのロビーから見渡すその姿はすばらしかったです。

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外観から見てもかなり斬新なデザインですが、機械的な構造柱の束も

日本的な表現からヒントを得ているそうです。

サッシはスチールサッシとなっており、多少錆付いている部分もありましたが、

時代を感じました。

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吹き抜けの2階廊下へ行くと、最初からの設計かどうかは不明ですが、

天井が非常に低い。

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下の写真は非常階段内です。

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外観写真をよく見るとわかるのですが、

4階レベルが屋外テラスになっており、庭園や日本海を望むことができる

開放スペースとなっています。

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菊竹氏独特のダイナミックな設計でしたが、細かい部分もいろいろ考えて

設計をされていることがよくわかり、 当時の設計としてはかなり斬新なデザインで

オーナーの理解を得るのも大変だったのではと感じました。

次は境港へ

みなとさかい交流館」 設計:高松伸 1997年

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アルミパネルを使ったシルバーメタリックな外壁と、斬新なデザインは

すぐに高松氏の設計とわかります。

上部にはなぜかサウナ施設が入っており、何故サウナなのか意味がわかりませんでした。フェリーターミナルだけではもったいないので無理やり他の用途を押し込んだような印象でした。

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次は「境港市文化ホール・シンフォニーガーデン

設計:高松伸 1994年

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クラシック専用のホールです。

円形がいくつかずれて重なり合ったようなデザインとなっており、

円形内部に水盤がありました。

人の気配がなく、実際に使われているのかわからないくらい閑散としていました。

当日は閉館の案内。

ようやく見つけた入口はびっくりするほど狭く、外部の空中歩廊も今一

よく意味がわからないという感じでした。

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ここから車で移動し、松江へ。

最初に訪れたのは「くにびきメッセ」 設計:高松伸 1993年

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かなりインパクトのあるデザインです。

上の写真の反対側に低層ですが、見本市や企業の説明会などが

行われる大ホールがあります。

この建物も私が学生時代にかなり衝撃を受けた作品のひつで、今回ようやく

実物を見ることができました。

内部はガラスのカーテンウォールで囲まれた大吹き抜け空間があり、

その中を左右の施設をつなぐ空中階段が渡り、球や円錐形のモニュメントが

なぜか配置されています。

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今回この円錐形の中がどうなっているのか確認できましたが、

正直、まったく意味がわかりませんでした。(下の写真参照)

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典型的なバブリー建築と言っていいのでは。

空中階段も歩いてみました。

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次はくにびきメッセのすぐ横に立つ「松江地方合同庁舎

設計:高松伸 2004年

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同じ設計者とは思えないほど、こちらはシンプルな設計となっています。

連想窓の外側にコの字型をしたプロフィリットガラスが立て使いで

連続的に取り付けられており、ルーバーの役目をしている模様。

ここでカメラの充電切れとなったため、詳細写真は取れませんでした。

この二つの施設は設計時期が約10年違います。

10年でここまでデザインが変わるのかと感じますが、

最近の高松氏の設計する建物は、かなりデザインがおとなしくなった

という印象があります。

おとなしくなったのか、そこまでお金をかけられなくなったのかは

よくわかりませんが・・・・・・。

昼食時間を利用し、カメラの電池を充電。

次に向かったのは

島根県立美術館」 設計:菊竹清訓 1999年

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宍道湖に面した、美術館です。

周辺の景観を意識してなのか、かなり高さを抑えた流線型の屋根が

ふわりと浮いているようなデザインです。

初め、この建物を見たとき設計者は伊東豊雄氏と思っていましたが

調べてみると間違ってしまいました。

菊竹氏らしくないデザインといっては失礼ですが、内容はすごく良かったです。

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出雲で見学した、伊東豊雄氏設計の大社文化プレイスとよく似ていて、

流線型の屋根形状がそのまま内部の屋根の形状を形成しており、

大きな空間をやさしく包み込むようなデザインとなっています。

エントランスホールは開放されている為、自由に出入りができ、

夕日で有名な宍道湖を誰でもホールから眺めることができるようになっています。

営業時間も日の入り後30分後としているそうで、設計だけではなく、

運営面でも共感を得ることが多かった施設でした。

これで今回の鳥取・島根建築ツアーは終了。

米子市内と、出雲、松江を中心に回りましたが、

皆さん、とても人当たりがやさしく、非常に良い印象が残りました。

最後に、今回ツアーを全面協力していただいた方が勤めている

会社をお礼を兼ねて紹介。

会社名は皆さんおなじみのサントリー

鳥取にある大山(だいせん)に、サントリーさんが天然水の工場を

計画し、その建設プロジェクトチームとしてがんばっています。

 

工場も訪れたのですが、試験運転最終日とのことでした。

関東では残念ながら販売されませんが、鳥取をはじめ、関西・中国・四国全域での販売です。

是非ミネラルウォーターはサントリーの天然水を!

下の写真は工場外観。

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今回訪れた施設の情報

米子市公会堂 http://www.yonagobunka.net/publichall/index.htm

東光園 http://toukouen.com/

みなとさかい交流館 http://www.sakaiminato.net/site2/page/guide/point/miru/kouryu/

境港市文化ホール http://www9.ocn.ne.jp/~zaidan/shinphony-top.html

くにびきメッセ http://www.kunibikimesse.jp/

島根県立美術館 http://www1.pref.shimane.lg.jp/contents/sam/

 


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