「STONE PLAZA 石の美術館」 設計/隈 研吾建築都市設計事務所
東北自動車道 那須ICから車で15分程度のところにあります。
昭和初期に建てられた石蔵を改装した展示スペースと、新たに芦野石と白河石で
作られた展示ルームで構成されています。
石の美術館といっても石を展示する為の美術館ではなく、石で作られた美術館。
隈氏が得意とするルーバーを石で試みていたり、積層された石の外壁の一部
を大理石にすることでやわらかい光を取り込むスリット窓の役目を果たしたり、
石を焼くことで、表面の石の色に変化をつけたりと色々試みています。
石のルーバーは度重なる強度実験により、厚みやピッチを決定したそうです。
敷地中央には水盤が設けられ、その上にかかる橋を通って各々の展示ルームに
向かう動線計画となっています。
↓「石と光のギャラリー」
外壁の一部を薄い大理石とすることでスリット状にやさしい光が入るよう設計されています。
外から見ると
↓「石の茶室」
石の柱、石の壁で構成されています。
↓「石と水のギャラリー」
このギャラリースペースでは、スリット状の開口部にガラスや透過性のある石を
はめ込んでいません。石と水と風の内外融合が繰り成す空間をイメージしているそうです。
↓「石蔵ギャラリー」 ここは既存の石蔵を補強及び改装して展示スペースとしています。
↓トイレ
ここでも徹底して芦野石を使っています。
小さな美術館ですが、かえってじっくり見て周ることができ大変勉強になりました。
夜はライトアップされるそうで、水盤に写り込む石のルーバーがどのように演出されるのか見てみたいと思いました。
「STONE PLAZA 石の美術館」
栃木県那須郡那須町大字芦野仲町2715-5
TEL:0287-74-0228
カテゴリー: 建築見学ツアー