久々の建築見学ツアー。
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動物園前でバスを降りると、目の前になんだか素敵な学校らしき建物が・・・・
そのデザインを見てすぐに像設計集団の設計とわかり、動物園は後回しで(笑)
早速見学に行きました。
像設計集団の設計した建物は昔から大好きで、特に沖縄の名護市庁舎を
見学したときの衝撃は忘れられません。
動物園前に建つ学校は「宮代町立笠原小学校」でした。
正門には見学者は事前に電話連絡が必要と書かれていたので、おそらく
多くの建築関係者が見学に訪れていることがわかりました。
ぐるっと廻って校庭の方に行くと敷地内に入れたのでお邪魔しました。
中庭を囲むように低層の建物が配置され、屋根は瓦。柱にはカルタの文字が
掘り込まれ、外廊下は完全な外部。どこからでも自由に出入りできるよう
開放的な設計となっています。
どこか古臭いけど、なんだか懐かしく、とっても居心地が良さそうな空間。
像設計集団の設計した建物の多くにそんな印象を受けます。
今回はもう一つ。
「進修館 宮代町立コミュニティーセンター」
こちらは東武野田線の東武動物公園駅から徒歩3分の場所にあります。
こちらは中庭を囲むように半円の形をしています。
内部、外部の廊下も円を描いたように緩やかにカーブしており、その美しさは
なかなか言葉では表現できません。
大ホールも小ホールも不整形の形をしています。天井面は構造の梁を
わざと隠すことなく露出させることで、構造の持つ美しさも表現しています。
ダイナミックでありながら繊細で、遊び心もたくさんある、素晴らしい建築です。
2階レベル(中庭から段々場に繋がっている)の外廊下を歩いていると
床にガラスブロックが埋め込まれていました。
1階に戻り、調べてみると
トイレの天井がそのガラスブロックでした。やわらかい光が差し込み、
これも見事なトイレ空間となっていました。
大宮から電車で30分の場所に像設計集団が設計したこんな素敵な
建物が建っていたとは知りませんでした。
小学校を見学するには事前申し込みが必要のようですが、
コミュニティーセンターは基本的に出入り自由のようです。
(内部見学の際は関係者に一言声を掛けてください)
東武動物公園にお出かけの際に、ちょっと足を伸ばして建築見学もいいですよ。
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