岩瀬アトリエも今年は明日で仕事納め。
今日は朝から、スタッフがS邸のコンクリート打設立会い。
立会いと書くと、ただ見ているだけと聞こえるかもしれませんが、
ちゃんと現場監理という仕事があり、実際に運ばれてきたコンクリートにたいして
設計図書どおりの硬さや塩分量などを第3者期間が現場で検査するのを立ち会って
確認したり、打設前に、ゴミが鉄筋の中に落ちていなかの確認だったりと
やることは結構多いのです。
お昼にスタッフが事務所に戻り、午後から建設中の別荘の現場へ
二人で移動。
あと少しで完成です。
今日は薪ストーブが設置され、オーナーが私が来る時間を見計らって
わざわざ火を入れてくれました。
しばらく、オーナーと薪ストーブ談話で盛り上がりました。
写真奥に写っている、木ルーバー。
実は設計当初から図面に書かれていたのですが、
そのさらにおくにある階段ができあった頃、オーナーから、
ルーバーを付けると部屋が狭く感じるからやめたいという連絡。
私は現場まで行き、説得。
結果、写真の通り設置したのですが、工事が終わったときに
オーナーから電話。
『いや~言われたとおり設置してすごくよかった。いい感じになりましたわ~
余計なことをいってすいませんでした~』
とわざわざ連絡をしてくれました。
私は今までの経験を踏まえ、必ずあったほうがいいと確信を持っていたので、
結果としてオーナーからそのようなお言葉をもらうというのは、
こんなにうれしいことはありません。
いいですね、火は。
私は薪ストーブより暖炉派でしたが、ストーブもいいかもと、本音で感じました。
ちなみに部屋を暖めるという意味では断然、薪ストーブ。
暖炉はどちらかというと暖房効果より、火を見て楽しむ・・・という意味合いに
なります。
あとから持ってきて置いたのではなく、もともとここにあった岩です。
そこに壁を作り、あえて室内に岩が見えるように設計しています。
この天然の岩を生かした空間が、写真ではわかりづらいのですが、
私が今まで設計してきた空間とは異質でありながら
なぜかとてもよい感じになっていることに自分でも少し驚きを
感じました。
設計をしていたときに描いていたイメージ以上にいい感じに出来上がりました。
こんな経験は初めてです。
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