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2007.3.5

カテゴリー: 建築見学ツアー

国立新美術館に行ってきました。

今話題の国立新美術館に行ってきました。

美術館に行く前に、前々から是非一度見たいと思っていた建物を見学してから行くことにしました。

椎名英三氏設計の北青山にある商業施設+住居です。

数年前に雑誌に発表されたので、紙面上では拝見していましたが、やはり建築は実際にその場に足をは運び、空間を実体験しないと建築のすばらしさはなかなかわからないものです。

もちろん、実際に見に行って、雑誌の写真の方が良かったということもありますが・・・

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この建築は、地下と1階レベルが店舗、2階~3階が住居となっています。

外観は建物正面の金色に輝くカーテンウォールとギザギザの型枠を使ったコンクリート打ち放し仕上げで構成された、長方形のキューブとなっています。

ギザギザの型枠仕上げが実際どううなっているかを確認したくて見に来たのですが、

雑誌の写真よりはるかにきれいに、そしてシャープに仕上がっていました。

Spict0020 通常、各階層ごとに打ち継ぎ目地が発生しますが、どのように施工されたかは不明ですが、地下から3階まで目地を消す仕上になっておりそれがまた、とてもきれいで勉強になりました。

椎名氏の設計する建築は、まるで宝石を加工するかのごとく細かな部分まで繊細に設計されており、地下へ続く屋外階段に設置されたフットライトも、その一つでした。

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店舗内部には吹き抜けの2層を繋ぐガラスだけで出来た内部階段があり、雑誌で見た限りそれはものすごく美しく、今回実物が見られることを大変楽しみにしていた部分でした。

内部ということで詳細写真は撮れませんでしたが、外部からチョコッと写真に移すことが出来たので掲載します。

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自分の印象としては、構造として仕方がなかったことと思われますが、少しササラ部分の見附が大きいなとと感じました。

手摺も上下の2点支持のため、かなりぐらつきがあり、少し気になりました。

全体としては、久々にすばらしい建築空間を体験できたと思っています。

その後、北青山から徒歩で新国立美術館へ・・・・

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今話題の黒川紀章氏設計です。

まだオープンして間もないので、凄い人ごみかと思いきや、そうでもなくゆっくり見学が出来ました。

内部は、展示会場に入場しない人でも入れるようになっている吹き抜けの共用空間が湾曲したガラスファサードに沿って配置されており、各階の展示場へはそこからエスカレータで各々の展示スペースへアプローチする動線計画となっています。

内部に入って一番気になったことが、湾曲したガラスファサードのメンテナンス用に取り付けられているキャットウォークのデザインでした。

グレーチングの床が数mピッチで取り付けられており、かなりごちゃごちゃした印象でした。

外部はガラスの庇がやはり等ピッチで設置されてリズミカルできれいな印象がある為、内部のキャットウォークが逆に気になってしまいました。

また、共用スペースの天井高さがかなりある為、、照明の照度が足りなかったと思われ、キャットウォークに臨時に付けられたと思われる相当数の照明器具がやはり気になってしまいました。

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現在、黒川氏の建築展も開催されており無料ですので、是非一度訪れてみて下さい。

 

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