最近竣工しました安藤忠雄氏設計の東京大学 情報学環・福武ホールを見学しに行ってきました。
場所は本郷通りに面する東大・赤門の横です。
地下2階、地上2階建てで、約100メートル続く水平のシャープな庇と、「考える壁」と名づけられた自立壁で構成されています。
コンクリート打放シの自立壁は、設計段階から随分いろんな意見が大学側から寄せられたそうですが、安藤建築にはなくてはならない大事な存在です。
一部スリットが設けられており、目線が通るよう開口高さを設定したと、ある建築雑誌に書いてありましたが、私の感想としては少し低すぎるのではと感じました。
地下へつながっている外階段はかなり急な勾配でしたが、自立壁とガラスに囲まれた空間は、さすが安藤氏といえるとてもよい感じになっていました。
庇を支える為の列柱は、バランス的にもう少し太くしても良かったのではと思います。
久々の安藤建築見学でしたが、全体の感想としては綺麗に造りすぎているのではと思いました。もう少しダイナミックというか、コンクリートの力強さみたいなものが全面に出てきてこそ安藤建築ではないかと思うのですが・・・
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