久々の建築ツアーです。
週末を利用し、真鶴と箱根に行ってきました。
真鶴町立中川一政美術館/設計:柳澤孝彦+TAK建築研究所
真鶴半島の先っぽにある美術館で、「第15回吉田五十八賞」を受賞しており、「公共建築百選」にも選ばれています。
柳澤氏の設計する建物は、どの作品も決して奇をてらうことなく落ち着いた佇まいが多く、勉強になることがたくさんあります。
外壁は杉板型枠を使用しており、R屋根が特徴的なデザインとなっています。
内部の展示スペースはトップライトからの優しい光が入ることを意図したと思われるデザインとなっていましたが、当日は曇り空ということもあり、その効果を体感することはできませんでした。
内部は写真撮影禁止の為、掲載不可です。
建物もさることながら、中川一政氏の力強い油絵の数々も大変魅力的です。真鶴に行った際には是非一度尋ねてみてください。
俵石閣別館/設計:渡辺明設計事務所
既存ホテルに対する宿泊棟、レストラン棟などの増築らしいです。
設計者の渡辺明氏は私が尊敬する建築家の一人で、写真ではなく実物を見学でき大変勉強になりました。
建物は築1996年頃の様で、部分的に痛んでいるところもありましたが、自然に囲まれた最高のロケーションに建っており、すっきりとしたデザインです。
庇を支える為の細い鉄柱と、湾曲した屋根が印象的です。外断熱なのかわかりませんが、外壁は天然木を張り巡らしており、周囲の景観に溶け込んでいる印象でした。
この施設は立ち寄り湯も可能とのことです。私は入りませんでしたが、建築見学ついでに温泉につかるのもいいかも・・・
今回はこの2施設だけですが、箱根にはこの他にポーラ美術館や富士屋ホテルなどまだまだ魅力的な建物がたくさんあります。
温泉もいいですが、箱根に旅行に行った際には是非「建物」を見て楽しむということもお勧めします。
真鶴町立中川一政美術館:http://www.town-manazuru.jp/museum/index.html
俵石閣別館:http://www.weltelhyoseki.com/index.html
カテゴリー: 建築見学ツアー