富岡製糸場は、2014年に世界遺産に登録されています。
私の地元、群馬県で唯一の世界遺産なのですが、まだ一度も訪れたことが無かったので、今回の冬休みを利用して富岡製糸場を見学してきました。
群馬県富岡市にある日本で初めての器械製糸工場で、国宝および重要文化財に指定されている建造物です。
明治維新後、政府は日本を外国と対等な立場にするため、産業や科学技術の近代化を進めようと富岡製糸場を設立しました。
明治5年(1872年)に建設され140年ほど経った現在までほぼ変わらない姿で残されています。
建物の設計にはフランス人が携わっており、木の骨組に煉瓦で壁を積み上げて造る「木骨煉瓦造」という西洋の建築方法で建てられていますが、屋根は日本瓦で葺くなど日本と西洋の技術を融合させた建物になっています。
1月2日に行ったのですが、思っていたより見学に来ている人が多く驚きました。
東置繭所の建物に中に入ると、展示物がずらっと並んでいました。
↑外壁に使われている煉瓦積みの説明
このような長細い煉瓦と小さい煉瓦を交互に積む積み方をフランス積みと言うらしいです。
↑建物全体模型
そして2階には、主に糸を取るための繭を貯蔵するための場所があり、長さおよそ104mにもおよぶ巨大な倉庫空間になっていました。
建物の中は薄暗く、一続きになっている大空間は迫力がありました。
また現在、西置繭所の保存修理工場を行っており、2019年完成予定になっています。
この西置繭所が完成した頃にもう一度富岡製糸場を訪れてみたいと思います。
担当:小林
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