先週末に根津美術館に行って来ました。
表参道から歩いていくと、竹林に囲まれた根津美術館が見えてきます。
根津美術館は茶道具、仏教美術等の日本・東洋古美術を専門に展示している美術館で、隈研吾氏の設計で2009年に開館されました。
美術館へは生垣と竹竿に挟まれたこの長いアプローチを通ります。
私は美術館へ行く前から根津美術館と言えばこの深い軒下の長い通路という印象が強く、一体美術館のどこにこの空間があるのかと、わくわくしながら行ったのですが、美術館の敷地に入ってすぐその空間が広がっていたので一瞬驚きました。
しかし、深い薄暗い軒下からかすかに入ってくる光が美しく、ずっと写真で見ていた景色を実際に見ることが出来て本当によかったです。
また、建物全体は切妻の大屋根になっていますが、屋根の厚さはとても薄いです。
その為か、建物は大屋根で覆われていますが、とても軽い印象を受けます。
美術館の中は天井が高く、外観の切妻屋根がよくわかるような勾配天井になっています。
また、天井の突き板に竹を練りつけているそうです。
大きなガラス窓から見える庭の緑もとても美しかったです。
根津美術館の特別展示では「鏨の花」という刀装具などの展示がされています。
刀の外装部分にとても細かい装飾がされていて、技術のすごさがわかります。
外に出るとたくさんの緑が広がっています。
敷地内の庭園はとても広く、庭園散策も美術館を訪れる楽しみの一つになっています。
もみじも色づいていてきれいでした。
季節の移ろいも感じられ、四季を楽しめる場所だと思いました。
担当:小林
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