2泊3日の社員研修2日目。
この日は、まず初めに広島市の中区にある世界平和記念聖堂へ行きました。
この建物は、村野藤吾による設計で、1954年に竣工し、2006年には重要文化財にも指定されています。
現在、建物の一部が改修工事中だったのですが、建物内は見学することができました。
建物内に入ると、天井はとても高く、重厚感のある壁が印象的です。
正面のカーテンがかかっている部分。
カーテンが無いときは、上の写真のような絵が描かれているのですが、今回は直接見ることが出来ませんでした。
また、天井はすのこ天井のようになっており、上のほうのステンドグラスもどことなく日本を感じさせるようなデザインになっていると感じました。
私の中で、教会自体があまり身近なものでは無く、行く機会もほとんど無ないので、今回、見学できてとてもよかったです。
教会の次に訪れて場所は、前日に行った原爆ドームのすぐ近くにあるおりづるタワーです。
おりづるタワーとはどのような用途の建物なのか、よく知らなかったのですが、館内は、1階がカフェや物産館になっていて、2階は貸会議室、3階から11階はオフィスといった複合施設のようです。
最上階は展望スペースになっており、早速最上階へ。
階段で最上階まで行くことにしたのですが、その階段部分はまさかの滑り台付でした。
行きは階段が大変だけど、帰りは滑り台で帰ったら楽に帰れると思いました。
やっとのことで展望スペースまで行くと、そこは広島市内が一望できます。
↑展望スペースから見える原爆ドーム
とても良い眺めで、写真では伝わりにくいですが、開放感のあるとても気持ち良い場所でした。
その次に向かった場所は、広島市環境局中工場です。
ここは谷口吉生が設計した清掃工場です。
この工場にはエコリウムというガラスの歩行者通路があり、ここは誰でも出入りが自由な場所になっています。
両側がガラス張りになっている歩行者通路を歩いてみると、ガラス越しにごみ焼却装置が見えます。
その空間は美術館のようで、ごみ焼却装置が展示物のようにも感じられます。
↑正面とは反対側
この張り出し部分がとても迫力があります。
ごみの焼却場ですが悪い印象は全く無く、むしろ気持ちの良い空間でした。
そして、2日目の最後に訪れた場所は、呉市にある音戸市民センターです。
ここは隈研吾の設計で、呉市役所の支所、公民館、図書館、多目的ホールを複合させた建物です。
この建物は、木のルーバーも印象的ですが、長い庇部分に瓦を使っているというのも特徴です。
長い庇によって太陽の光もやわらかく差し込んできます。
1階の正面部分は全てガラス張りになっています。
また、室内の天井高さは、木のルーバーもあるせいか、少し低く感じましたが、内部の天井と外部の天井が同じ素材で、連なっているように見えるので、あまり狭さは感じませんでした。
周りは山で、目の前が海という環境で自然に建築を接合させようとした建物でした。
担当:小林
カテゴリー: 建築見学ツアー日記・コラム・つぶやき