先週末、東京都江東区豊洲の新築マンション内覧会の立会いに行ってきました。
有楽町線豊洲駅から徒歩5分の好立地に建っている新築マンションでした。
マンション内覧会の立会い業務とは・・・・・・?
詳しくは「岩瀬アトリエホームページ」→「設計事務所の仕事」→「新築マンション内覧会の立会いについて」をみていただければわかりますが、簡単に説明しますと、
新築マンションを購入された方は、建物の引渡し前に、実際に自分が購入した部屋について売主さん立会いのもと、内・外部の仕上り具合を確認する「内覧会」が行なわれます。
ここで確認することは、契約図面通りの仕様になっているか、クロス等の仕上げに汚れや傷はないか、フローリングにきしみはないか、水漏れは大丈夫かなどのチェックを行ないます。
この時、指摘された項目については後日売主サイドで補修をし、再確認後に建物が引渡しされるといった流れになるのですが・・・・・
しかし、実際のところ、ほとんどすべてのお客様(買主さん)は不動産を購入することが初めての場合が多く、内覧会といっても何をどうすればよいのかわからないといった方がほとんどで、そんな時に、一級建築士がお客様(買主さん)と一緒に内覧会に立会い、プロの目から確認をしアドバイス及び指摘事項を行なう業務のことです。
1月から3月かけてマンションの引渡しが1年を通して最も多い期間になり、あわせて依頼者の数も一番多い時期になります。
単なるクロスの傷や汚れなどは、一般の方でもすぐわかりますが、そのほかについてはなかなかどこをどう見てよいものか解らないのが現実だと思います。
今回立会いを行なったマンションではこんなことがありました。
契約図面内容に、
「廊下は手摺設置用の壁下地とする」と明記されていました。
これは、将来廊下に手摺を設置できるように、クロス下地を通常使われる石膏ボードではなく、ビスが利くようにベニヤ下地とすることを意味します。(このこと自体、一般の方には意味がわからないのが通常です。)
実際の内覧会では当然クロスが貼られてしまっているので、下地が契約どおりの施工をされているか確認のしようがなく、この件を指摘したところ、売主さんサイドは一言
「ちゃんとやっています」
でした。
そんなことで「はい、わかりました。」とは到底言える話ではない為、依頼主さんとも協議をし、将来もめることを避ける為
後日、廊下の壁にベニヤ下地が施工されていることを証明します。という書面を図面と共に提出してもらうことにしました。
また、そのほかにはキッチン下の給水パイプからの若干の水漏れや、フローリング貼りの施工不良、ドア枠の傷など・・・・いくつか指摘をし、修正をお願いしました。
この業務は、一件、あら捜しのように見えるかもしれませんがそうではありません。
あくまで、お客様が契約されたマンションが、契約通りに造られているか、きちっとした施工がなされているか否かの確認です。
お客様からクロスの仕上状況を指摘され、逆にこの施工状況はゆるされる範囲内ですとお答えすることもありあます。
人間が作るのですからそこは冷静に判断しないといけません。
いずれにしても
今後マンション内覧会を予定されている方は、出来ればプロの設計士に立会いを依頼されることをお勧めします。
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