いよいよ北京五輪が始まります。
鳥籠のようなメインスタジアムの外観を目にしたことのある人はわかると思いますが、
中国ではこのスタジアムを「鳥の巣」という愛称で親しまれているそうです。
設計はスイスの建築家 ヘルツォークとド・ムーロンの競作です。
このスタジアムができるまでのドキュメンタリー映画が渋谷のユーロスペースで2日から公開されているので行ってきました。
国際コンペで勝利してからの、中国共産党幹部からの設計変更、工事費の減額要望、短い工期などあらゆる問題を解決していく様子を追ったドキュメンタリー映画です。
岩瀬アトリエのような小さな設計をしている事務所でも、同じような問題を常に抱え、悩み、奮闘しながら現場が進んでいくのですが、これが国家プロジェクトとなると、その大変さは想像を超えたものだと推測できます。
中国ではコンペ時にこの外観を「不死鳥を呼び込む」として縁起が良いと受け取られたそうです。
映画では事務所選びから、地元中国人のパートナーとの出会い、予算削減による開閉式のトップライトの中止、地元メディアの間違った情報による誤解などなど・・・・リアルな映像でその様子を追っていきます。
4年間の軌跡を1時間半でまとめているので少し無理がある部分もありましたが、途中、平行して進む他の中国でのプロジェクトの話なども組み込まれ、中国という巨大国家の中で作品を創っていく、仕事を取るということの難しさがよく伝わってきました。
興味のある方はぜひ夏休みを利用して見に行ってみてはいかがでしょうか。
上映場所:ユーロスペース 詳しくはここをクリック
※建築を専攻している学生、建築に従事している方は200円引きですので名刺、学生証をお忘れなく
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カテゴリー: 日記・コラム・つぶやき