東京 板橋区に建つ共同住宅。
周辺は戸建住宅や中高層共同住宅等により市街化形成された住宅地。
1階の一部にテナント空間を設け、地下には駐車場を備えている。
敷地形状がL型で、かつ少々きつい勾配の斜面地。
更に4方が道路に面しており、ボリューム検討はもちろんの事、雨水の処理や各道路からの見え方など、
設計においては様々な視点による細かい配慮を要し、構造設計としても難易度の高いものとなった。
こういった緒条件により、通常の共同住宅の様に同じ間取りが繰り返されるというパターンには当てはめる事はできず、
全21戸ありながら10パターンの住プランを備えている。
外観デザインにおいては、四方の道路に面している事のほか、厳しい景観条例がしかれており単調になりすぎる危険性を孕んでいた。
その中で手摺などのディテールや各素材を工夫しつつ、アクセントとなる配色を取り入れる事でそれぞれの面で表情が異なりながらも、まとまりのある外観としている。
メイン道路側となる南面にはホワイト色の列柱を均等に配置することで、道路を通り過ぎながら、建物の表情が変わっていくことを意図した。
建物周辺の植栽計画とあわせ、地域の景観形成に先導的な役割を果たすことを目指した。
場所:東京都板橋区
構造:RCラーメン構造
用途:共同住宅+テナント
竣工:2017年
施工:京王建設株式会社→ここをクリック
竣工写真 撮影/北嶋俊治
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