昨日、配筋検査に行ってきました。
4階(最上階)の壁配筋です。
今回は指摘事項が2箇所ありました。
といって、施工業者が手抜き工事をしたわけではありません。
コンクリートの鉄筋すなわち配筋方法というのは設計図書に明記されています。
それに従い現場の鉄筋工職人さんたちが鉄筋を組んでいくのですが、図面の解釈の違いで間違った組み方をしてしまうということが稀にあります。
今回もその例でした。
間違っていたという言い方は微妙で、私に指摘さたことに対し、職人サイドは図面上、そのようには読み取らなかったということ。
もちろん、こちらからきちんと説明をし、直してもらうことになりました。その内容は専門的なことなので一般の方にはちょっと難しい為省略しますが、大切な事はこういうチェックを行うということです。
そのための検査であり、検査で問題点が見つかれば直せばなんら問題はないのです。
岩瀬アトリエでは、HP上で設計事務所による監理の重要性をずっと言い続けています。
誤解をしてもらっては困りますが、今回ケースは工事会社が意図して指摘を受けるようなことをしたわけではありまりません。
おそらく自社設計、自社施工のパターンでは今回のような話はなかったでしょう。(そのままコンクリートを打設していたでしょう)
先にも述べたようにその内容は極めて専門的なので、一般の方にはなかなか伝えづらいというジレンマが私にはあります。
姉歯問題のときは、そもそも設計図書自体が間違っていた(しかも意図的に)という、どうしようもない事件でしたが実は現場の職人さんたちはおかしい、すなわちこんな鉄筋の本数で
いいわけがないとわかっていたとの事です。
結局はそれをおかしいといえる人がいなかったということです。
施主すなわちオーナーが設計事務所、施工業者とそれぞれ個別に契約するからこそ、設計監理の立場で設計事務所が施工業者にきちっと言うことはいえるということになり、結局は施主(オーナー)のためになると私は考えています。
今回はちょっと話が脱線しました。
設計事務所の監理の大切さは岩瀬アトリエHPで詳しく解説していますので
興味のある方はぜひ覗いてみてください。こちらをクリック
1階では設備機器の取り付け工事が始まっています。
カテゴリー: 浦和 料亭高砂現場リポート